離れて暮らす高齢の親について、
「今日も変わりなく過ごしているだろうか」
「もし家の中で何かあっても、すぐには気づけないかもしれない」
「異変に気づいても、自分がすぐに行けるとは限らない」
と心配になることはないでしょうか。
転倒しても自分で起き上がれる場合もありますが、けがをして起き上がれなくなることもあります。急な体調不良で動けなくなったり、電話まで行けなかったりすることも考えられます。
こうしたとき、本人から家族へ連絡できれば異変に気づけます。
しかし、自分から連絡できない場合は、次に誰かが電話をしたり訪ねたりするまで、周囲が気づかないこともあります。
現在は、人の動きや家電の使用をセンサーで確認するもの、カメラで安否を確認するもの、人が電話や訪問をするもの、緊急時に警備会社が駆けつけるものまで、さまざまな見守りサービスがあります。
大切なのは、最初から「どの商品が一番いいか」を決めることではありません。
まず、
親に何かあったとき、誰が気づき、どう確認し、誰が対応するのか
を考えてみましょう。
この記事では、今の家庭の見守り体制を確認しながら、足りない部分を補えるサービスを選べるように整理します。
親に何かあったとき、すぐに異変に気づけますか?
見守りサービスを比較する前に、まず今の状況について3つ考えてみてください。
- 親に何か起きたとき、すぐに異変に気づけますか?
- 異変に気づいたとき、電話や訪問などで状況を確認できますか?
- 自分や家族がすぐに動けないとき、代わりに確認や駆けつけを頼める人はいますか?
重要なのは、親との距離だけではありません。
近くに住んでいても、仕事中ですぐに行けないことがあります。逆に少し離れていても、近くに住む親族や知人へ確認を頼める家庭もあります。
考えたいのは、
「どのくらい早く異変に気づけるか」
「気づいたあと、誰が動けるか」
です。
すでに毎日連絡を取っていて、必要なときには誰かが確認できる家庭なら、特別なサービスを追加する必要はないかもしれません。
一方、
- 数日連絡を取らないことがある
- 親が一人で過ごす時間が長い
- 通知を受けても家族がすぐ確認に行けない
- 近くに頼れる人がいない
といった場合は、見守りの仕組みを補うことで安心につながる可能性があります。
見守りサービスは「気づく→確認する→対応する」で考える
見守りサービスによってできることは違います。
分かりやすく整理すると、
気づく → 確認する → 対応する
の3段階があります。
① 気づく
最初は、
「いつもと何か違う」
ことに気づく段階です。
例えば、
- いつもの時間になっても人の動きがない
- 冷蔵庫などが長時間使われていない
- 普段使う家電が使われていない
- 一定時間、センサーに反応がない
といった変化です。
センサー型のサービスは、転倒そのものを見つけるというより、いつもあるはずの動きや生活上の反応がなくなることで、異変に気づくきっかけを作ります。
② 確認する
異変に気づいたら、次は本当に何か起きているのかを確認します。
例えば、家族のスマートフォンに、
「一定時間、人の動きがありません」
という通知が届いたとします。
この時点では、親に何か起きたとは限りません。
外出しているだけかもしれませんし、昼寝をしていることもあります。
そこで、まず家族から電話をします。
電話に出て、
「今日は出かけていたよ」
などと普段どおりであることが確認できれば、そこで確認は終わります。
一方、何度電話しても出ない場合には、次の確認方法が必要です。
例えば、
- カメラで室内の様子を確認する
- 近くの家族や親族に訪ねてもらう
- 訪問型のサービスを利用する
- 警備会社などへ現地確認を依頼する
といった方法があります。
つまり、センサーなどで異変に「気づく」ことと、実際に本人の状況を「確認する」ことは別です。
③ 対応する
確認した結果、本人が助けを必要としていれば、次は対応する段階です。
近くに家族がいれば、そのまま訪問して対応できることもあります。
一方で、
- 家族が遠方にいる
- 仕事中ですぐに行けない
- 夜間で確認へ行ける人がいない
といった家庭もあります。
そのような場合は、警備会社などによる駆けつけサービスを利用できると、現地確認につなげやすくなります。
確認した結果、救急対応が必要と考えられる場合には119番への連絡が必要になることもあります。
見守りサービスがあるからといって、すべての緊急事態に自動的に対応してもらえるわけではありません。
実際の流れ
センサー型のサービスを利用している場合、一例としては次のような流れになります。
普段と違う通知が届く
↓
家族が電話する
↓
電話に出て普段どおり → 確認終了
一方、
電話に出ない
↓
家族・親族・訪問サービス・警備会社などが現地確認
↓
必要に応じて家族の対応や119番通報
となります。
見守りサービスを選ぶときは、「何を検知できるか」だけではなく、通知が来た後にどうするのかまで考えておくことが大切です。
見守りサービスを利用していない場合は?
見守りサービスを使わないこと自体が問題なのではありません。
家族が頻繁に連絡していたり、近くに確認してくれる人がいたりすれば、別の方法でも見守ることができます。
一方、本人が自分から助けを求められなくなった場合には、
何かが起きる
↓
本人から連絡できない
↓
次に家族が電話する、または誰かが訪ねる
↓
そこで初めて異変に気づく
ということもあります。
一度、
「親から何も連絡がなかった場合、今の我が家なら誰がどのくらいで異変に気づくだろう?」
と考えてみてください。
さらに、
電話に出なかったら誰が確認するのか。
助けが必要なら誰が対応するのか。
まで考えてみましょう。
そこで抜けている部分が、見守りサービスで補いたいところです。
自分の家庭に必要な見守り方を選ぼう
ここまで考えたら、今の家庭で「気づく・確認する・対応する」のどこを補いたいのかから候補を絞ります。
| 補いたいところ | こんな見守り方がしたい | 候補 |
|---|---|---|
| 気づく | シンプルに、人の動きや冷蔵庫の使用がないことを知りたい | まもりこ |
| 動き・家電の使用・室温・明るさなど、複数の変化から気づきたい | au かんたん見守りプラグ | |
| 複数のセンサーを使って、より細かく見守りたい | アイシル | |
| 確認する | カメラで親の様子を確認したい | MANOMA |
| 電話や訪問で本人の様子を確認してほしい | 郵便局のみまもりサービス | |
| 対応する | 家族だけでは難しいとき、警備会社に現地確認してほしい | ALSOK・セコム |
最も高機能なサービスを選ぶ必要はありません。
通知を受ければ家族がすぐ確認できる家庭なら、「気づく」を補うセンサー型だけでも役立つかもしれません。
反対に、異変には気づけそうでも、電話に出なかったときに誰も確認へ行けないなら、「確認する」「対応する」まで含めて考える必要があります。
親の見守りサービス7つを比較
日常の見守りで、何が分かる?
「どんなセンサーが付いているか」だけでは、自分に合うか判断しにくいものです。
そこで、その機能から何を確認できるのかで比べます。
| サービス | 何を手がかりにする? | 分かること・確認できること | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| まもりこ | 人の動き、冷蔵庫などの開閉 | いつもの時間帯に動きや開閉があるか。長時間反応がないことに気づける | 気づく |
| au かんたん見守りプラグ | 動き・温湿度・明るさ・家電の電力使用 | 動きだけでなく、家電使用や室内環境を含めて普段との違いを確認できる | 気づく |
| アイシル | 人の動き・温度・照度・ドア開閉など | 複数の場所や行動を組み合わせて、生活の変化をより細かく確認できる | 気づく |
| MANOMA | 開閉センサー・カメラ | 生活上の変化に加え、映像で実際の様子を確認できる | 気づく+確認する |
| 日本郵便 | 電話での回答・訪問時の様子 | 本人の返答や、対面時の様子を人を介して確認できる | 確認する |
| ALSOK | 本人からの緊急通報。オプションで生活上の反応 | 本人からの助けの求めや、追加した見守り機能による異変をALSOKへ伝えられる | 対応する+オプションで気づく |
| セコム | 救急通報・生活動線上のセンサー | 本人からの通報や一定時間の無反応をセコムへ伝えられる | 気づく+対応する |
まもりこは「人や冷蔵庫がいつもどおり動いているか」を比較的シンプルに見るタイプ、auは動きに加えて電力や室内環境など複数の情報を見るタイプ、アイシルはさらに複数のセンサーや設定を組み合わせて細かく見守るタイプ、と考えると違いが分かりやすくなります。
料金や通信環境、具体的な契約条件は、この後の目的別紹介で確認します。
異変に気づいた後、誰が確認して対応する?
次に見るのは、「気づいた後」の流れです。
| サービス | 異変に気づいた後 | 誰が確認する? | 助けが必要なら誰が対応する? |
|---|---|---|---|
| まもりこ | 家族へ通知・変化を知らせる | 家族が電話し、出なければ家族・親族などが確認 | 家族等。必要なら119番 |
| au | 家族へ通知 | 家族が電話し、出なければ家族・親族などが確認 | 家族等。必要なら119番 |
| アイシル | 家族・協力者へ通知 | 家族・協力者が確認 | 家族等。必要なら119番 |
| MANOMA | 家族へ通知 | 電話やカメラで家族が確認 | 家族等。必要なら119番 |
| 日本郵便 | 電話・訪問の結果を家族へ知らせる | 家族が結果を確認 | 別契約なら家族の要請で警備会社へ駆けつけ依頼も可能 |
| ALSOK | 緊急通報。オプションでは生活リズムの異常からALSOKへ通知 | ALSOK | ALSOKが駆けつけ、必要な対応につなぐ |
| セコム | 緊急通報、または一定時間の無反応からセコムへ自動通報 | セコム | セコムが駆けつけ、必要な対応につなぐ |
日本郵便の駆けつけは基本サービスとは別契約で、家族からの要請により警備会社が訪問する仕組みです。現行料金は月額880円、利用時1回5,500円です。
ALSOKでは緊急通報への駆けつけに加え、生活リズムの異常を検知する機能などをオプションで追加できます。異常確認時には状況に応じて110番・119番通報につなげる場合もあります。
セコムの親の見守りプランには、救急通報と安否みまもりが含まれ、必要に応じて緊急対処員の駆けつけにつながります。
目的別|家庭に合う見守りサービスの選び方
ここからは、機能を繰り返し説明するのではなく、「どんな家庭に向くか」「ほかの候補と何が違うか」を中心に見ていきます。
シンプルに生活の反応を確認したい|まもりこ
まもりこは、カメラを使わず、親にも特別な操作をしてもらわずに、普段どおり生活しているかを確認したい家庭に向いています。
人感センサーなら人の動き、振動センサーなら冷蔵庫の開閉を手がかりにできます。本体がLTE通信を行うため、親宅のWi-Fiは不要です。
auやアイシルと比べると、見守り方は比較的シンプルです。
その分、「長時間いつもの反応がなければ知りたい」という目的には分かりやすいでしょう。
一方、通知後の現地確認までは行いません。
電話に出なかった場合に誰が確認するのかは、家族側で決めておく必要があります。
2026年10月確認時、公式では、
- 人感センサー:9,900円
- 振動センサー(第2世代):14,300円
- 利用料:月額550円
です。
LTE通信料も月額料金に含まれます。
人感センサー
振動センサー(第2世代)
複数の情報から普段との違いを確認したい|au かんたん見守りプラグ
au かんたん見守りプラグは、人が動いたかだけでなく、家電の使用や室内環境なども含めて確認したい家庭の候補です。
1台にモーション・温湿度・照度・電力の4センサーがあり、LTE-Mで通信するため親宅のWi-Fiは不要です。
2026年10月確認時、本体は8,800円で、利用プランは初月無料、2か月目以降月額539円です。
まもりことの大きな違いは、一つの生活反応だけでなく、複数の情報から「いつもと違う」を考えられることです。
そのため、申し込む前に「何を確認したいのか」を決めておくと使いやすくなります。
単純に人の動きだけ分かればよい家庭なら、よりシンプルなサービスでも十分かもしれません。
また、au かんたん見守りプラグも、家族に代わって誰かが現地確認へ行くサービスではありません。
通知後の確認・対応方法は、別に考えておく必要があります。
複数人で見守り、生活の変化を細かく確認したい|アイシル
アイシルは、一時的な「反応がある・ない」だけでなく、日々の生活の変化を継続して確認したい家庭に向いています。
本体の人感・温度・照度センサーに加えて、ドア開閉センサーも追加できます。センサーの情報はクラウドに蓄積され、家族はスマートフォンやパソコンから確認できます。
特徴的なのは、現在の活動状況だけでなく、過去のデータと比較できることです。
たとえば、最近の活動量を1か月前、半年ほど前などと比べながら、生活リズムの変化を確認できます。
また、通知先は最大8件まで登録でき、家族や協力者ごとに通知の種類を設定できます。
LINEで見守り異常通知や定時の状況通知を受け取ることもできます。
そのため、
「一人の家族だけで見るのではなく、兄弟や親族など複数人で見守りたい」
「その日の異変だけでなく、普段から生活の変化を追いたい」
という家庭では、アイシルの機能を活かしやすいでしょう。
一方、「長時間、人の動きがなければ分かれば十分」という場合には、まもりこなど、よりシンプルなサービスでも目的を満たせます。
なお、公式では認知機能に関連する機能も案内されていますが、この記事では診断や早期発見を目的とした機器としてではなく、見守り機能を基準に比較します。
2026年10月確認時は、購入タイプで初期費用21,780円+月額2,178円、モバイルルーターセットでは初期費用39,380円+月額3,278円など、契約タイプによって料金が異なります。
カメラで安否を確認したい|MANOMA
MANOMAは、センサーから変化が分かったあと、映像でも親の様子を確認したい家庭に向いています。
親の見守りセットには、室内カメラ1台と開閉センサー2個などが含まれます。
開閉センサーから生活リズムを確認し、必要なときにはカメラで様子を見ることができます。
センサー型との大きな違いは、「気づく」だけでなく「確認する」手段としてカメラを使えることです。
例えば、センサーの反応から普段との違いに気づいたあと、
「電話に出ないけれど、実際にはどうしているのだろう」
というときに、カメラで室内の様子を確認できます。
一方で、家族には便利でも、親本人はカメラを「見られている」と感じることがあります。
どこに設置するのか、どのようなときに映像を見るのかを、導入前に話し合っておきましょう。
2026年10月確認時の親の見守りセットは、利用開始月1,650円、2か月目以降3,278円です。
親宅にネット環境がない場合は、Wi-Fiオプションも用意されています。
なお、MANOMAには別のセキュリティセットがありますが、今回紹介する親の見守りセットにセコムの駆けつけが標準で含まれているわけではありません。
現地での対応まで必要な家庭では、家族・親族による対応や、別の駆けつけサービスを考える必要があります。
電話や訪問で本人の様子を確認してほしい|郵便局のみまもりサービス
機械による見守りより、電話や訪問を通じて本人の様子を確認してほしい家庭には、日本郵便のみまもりサービスがあります。
「みまもりでんわ」は毎日電話で体調を確認し、結果を家族等へ知らせるサービスです。
「みまもり訪問」は、月1回、郵便局社員が訪問し、会話を通じて生活状況を確認して家族等へ報告します。
センサー型との違いは、人とのやりとりそのものを「確認する」仕組みにできることです。
ただし、みまもり訪問は月1回なので、日々の緊急事態を発見するためのサービスとは役割が異なります。
2026年10月確認時の料金は、
- みまもりでんわ:固定電話 月額1,070円
- みまもりでんわ:携帯電話 月額1,280円
- みまもり訪問:月額2,500円
です。
必要であれば、家族からの要請で警備会社が現地確認する「駆けつけサービス」を追加できます。
これは自動通報ではありません。
例えば家族が電話をしても親が出ず、
「現地の様子を確認してほしい」
と判断したときに、家族から要請して警備会社に訪問してもらう仕組みです。
2026年10月確認時は、駆けつけサービスが月額880円、利用時1回5,500円です。
そのため、
普段は電話や訪問による見守りでよいが、家族が現地へ行けない場合の確認方法も用意しておきたい
という家庭では、組み合わせて考えることができます。
自分や家族がすぐ行けないなら|ALSOK・セコム
センサーで異変に気づく仕組みがあっても、
「電話に出なかったとき、自分はすぐ親の家へ行けない」
という家庭があります。
その場合は、警備会社による現地対応まで含めて検討します。
ALSOKとセコムはどちらも警備会社の駆けつけにつなげられますが、異変に気づく方法や通報の仕組みは同じではありません。
ALSOK|緊急通報を基本に、必要な見守りを追加する
HOME ALSOK みまもりサポートでは、本人が緊急ボタンを押すことでALSOKへ通報し、警備員の駆けつけにつなげられます。
さらに、生活リズムの異常を検知する機能などをオプションで追加できます。
センサー型との大きな違いは、家族だけでは難しい「対応する」部分を警備会社につなげられることです。
そのため、
「何かあったとき、本人が家族へ電話するだけではなく、警備会社へ助けを求められるようにしておきたい」
という家庭では候補になります。
一方で、本人が倒れてしまった場合など、自分でボタンを押せない状況では、緊急ボタンだけでは通報できません。
生活リズムを確認する機能などを追加する場合は、
- 本人が緊急時にボタンを押す
- 生活上の反応から異変に気づく
を別の仕組みとして考える必要があります。
基本サービスだけで「何かあればすべて自動的に気づいてもらえる」と考えないことが大切です。
2026年10月確認時のレンタルプラン例は、月額2,838円、初期費用13,365円です。
契約期間や追加するオプションによって条件が変わるため、申込前に確認してください。
セコム|自分から通報できない場合にも備える
セコム・ホームセキュリティの「親の見守りプラン」には、救急通報と「安否みまもり」が含まれています。
急な体調不良などでは本人から救急通報でき、一定時間動きがない場合には安否みまもりによってセコムへ異常信号が送られます。
つまり、本人が助けを求められる場合だけでなく、自分から通報できない場合の「気づく」から「対応する」までを警備会社につなげられることが特徴です。
異常信号を受信した場合には、必要に応じてセコムの緊急対処員が現地へ駆けつけます。
ただし、ここでいう安否みまもりは、転倒した瞬間そのものを検知する機能ではありません。
一定時間動きがないことなどをきっかけに異常を知らせる仕組みと、転倒そのものを検知する機器は分けて考える必要があります。
2026年10月確認時のレンタルプラン例は、
- 月額5,610円
- 工事料54,890円
- 保証金20,000円
です。
ALSOKとセコムは単純にどちらが優れているというより、
緊急通報を基本に必要な機能を追加したいか、最初から自動的な安否確認まで組み合わせたいか
で比較すると分かりやすいでしょう。
見守りサービスを申し込む前に「通知の後」を決めておこう
センサーやアプリを導入しても、通知が届いた後の行動が決まっていなければ、見守り体制は途中で止まってしまいます。
契約前に、少なくとも次の流れを家族で決めておきましょう。
- 誰が最初に通知を確認するか
- 誰が親へ電話するか
- 電話に出なかった場合、誰が現地確認するか
- 助けが必要な場合、誰が対応するか
兄弟や親族で見守る場合は、
「平日は長男」
「夜間は近くに住む家族」
「誰も行けない場合は駆けつけサービス」
のように役割を決めておくと、通知後の判断がしやすくなります。
また、警備会社の駆けつけサービスを利用する場合には、単に「駆けつけてもらえるか」だけではなく、
- 誰からの通報で出動するのか
- 自動通報なのか、家族から依頼するのか
- 鍵をどのように扱うのか
- どのような条件で入室できるのか
- 1回ごとの追加料金があるのか
- 対応できる地域か
なども確認しておく必要があります。
サービスの機能だけではなく、通知が来た後に実際に動ける仕組みまで作っておくことが大切です。
家族の連絡や地域の支援も組み合わせよう
見守りサービスだけで、親の生活上のすべての問題が分かるわけではありません。
例えば転倒が心配な場合、通知や駆けつけの仕組みを作ることに加えて、そもそも転倒しやすい場面や住環境がないかを確認することも大切です。
また、一人暮らしでは、安否だけではなく、
- 食事を十分に用意できているか
- 買い物に困っていないか
- 調理が負担になっていないか
- 家事や生活管理で困っていないか
といった生活上の問題が出てくることもあります。
見守りサービスで「普段との違い」に気づくだけでなく、本人が日常生活で困っていることがないかも一緒に確認していきましょう。
見守りサービスだけですべてを解決しようとせず、家族同士の連絡、近くに住む親族や知人、地域の支援なども組み合わせながら、無理なく続けられる体制を考えることが大切です。
よくある質問
見守りサービスはカメラとセンサー、どちらがよいですか?
どこまで確認したいかで変わります。
「普段どおり動いているかが分かればよい」という場合は、センサー型が候補になります。
一方、「通知があったときに実際の室内の様子まで確認したい」という場合は、カメラ型が適しています。
カメラを設置する場合は、本人の意向やプライバシーにも配慮して決めましょう。
見守りサービスがあれば転倒も自動で分かりますか?
サービスによって異なります。
人の動きがないことや生活リズムの変化を検知するサービスはありますが、それを「転倒した」と直接判断しているわけではありません。
転倒そのものを検知する機器と、活動が確認できないことを通知する見守りサービスは分けて考える必要があります。
駆けつけサービスがあれば家族は何もしなくてよいですか?
いいえ。
駆けつけの条件、本人からの通報が必要か、自動的に異常信号が送られるか、家族から依頼する方式かはサービスによって異なります。
誰が通知を受け、誰が状況を確認し、その後どうするかは事前に決めておきましょう。
緊急時は見守りサービスへ連絡すればよいですか?
明らかに救急対応が必要な状況では、119番への連絡を優先する場面があります。
見守りサービスや警備会社の駆けつけは、救急医療そのものを代替するものではありません。
見守りサービスは介護保険で利用できますか?
今回紹介している7つの民間見守りサービスは、介護保険の給付対象ではありません。
基本的には利用者が費用を負担します。
一方、自治体によっては独自の見守り事業、緊急通報サービス、費用助成などを行っている場合があります。
住んでいる自治体や地域包括支援センターへ確認してみてください。
まとめ|「気づく・確認する・対応する」をつなげよう
親の見守りサービスを選ぶときは、サービスの機能を比べる前に、
「異変に気づけるか」
「気づいた後に確認できるか」
「助けが必要なときに対応できるか」
の3つを確認してみてください。
普段との違いに気づきたいなら、まもりこ・au・アイシルなどのセンサー型が候補になります。
通知後に実際の様子まで確認したいなら、MANOMAのようなカメラ型や、日本郵便の電話・訪問型があります。
家族がすぐに現地へ行けない場合の対応まで備えたいなら、ALSOKやセコムのような警備会社のサービスを検討できます。
一つのサービスですべてを任せる必要はありません。
例えば、
センサーで気づく → 家族が電話する → 出なければ近くの親族や駆けつけサービスへ確認を頼む
というように、家族の状況に合わせて複数の方法を組み合わせることもできます。
見守りサービスを選ぶ目的は、高機能なサービスを契約することではありません。
家族の連絡、親族や地域の支援、見守りサービスを組み合わせながら、自分の家庭で「気づく・確認する・対応する」のどこが不足しているのかを考え、その部分を補うことが大切です。



